ICLレンズとは
ICLレンズは、ICL手術で使われる眼内コンタクトレンズです。レンズの素材は「コラマー(Collamer)」というやわらかい素材や専用のアクリル素材でできており、異物感なく目になじむように作られています。ICLレンズを角膜と水晶体の間に挿入することでピント調整を正常にし、近視・乱視を矯正できます。
ICLのメリット・デメリット
ICLには主に次のようなメリット・デメリットがあります。
【メリット】
- 近視の戻りが少ない
- 強度近視でも対応可
- 見え方の質が高い
- 術後のリスクが少ない
- もしものときはレンズを取り出せる
- 紫外線をカット
- お手入れ不要
ICLは適応範囲が広い点や、術後にレンズの取り出しができる点が特徴です。屈折異常の矯正治療として同じくレーシックがありますが、強度の近視の場合は対応できない点や、手術のやり直しが効かない点がデメリットとして挙げられます。ICLはこれらのデメリットをカバーでき、他にも多くのメリットがあります。
【デメリット】
一方でデメリットは、治療を受けるまでに時間がかかる点や治療費が割高な点が挙げられます。ICLが手術を受ける前に検査を受け、一人ひとりのオーダーレンズを作ります。そのため、レンズの用意に1〜3ヵ月程度時間を要する場合があります。また、治療費は全額自己負担になるため費用は割高になります。
ICLレンズの種類
ICLレンズは入れる場所(前房・後房)によって、2つの種類に分けられます。虹彩と角膜の間に入れる場合は「前房型レンズ」。虹彩と水晶体の間に入れる場合は「後房型レンズ」といいます。審美的な観点から、近年では後房型レンズが主流です。後房型のICLレンズには、主に下記の3つがあります。
- # EVO+レンズ
- # プレミアム眼内コンタクトレンス
- # アイクリルレンズ
当院においてはEVO+レンズを採用しています。EVO+レンズは、従来のレンズより光学部をより大きく再設計されたレンズです。素材はコラマーというコラーゲンを含んだ素材でできています。
真ん中にホールがあいていることで房水循環(目の中の水の流れ)を保てるため、虹彩に穴をあける手術は不要です。ICL手術の術後のリスクでもあるハローグレア(ハログレア)現象が低減され、瞳孔経の大きな若年層の見え方の改善が期待できます。
ICLのレンズによる違いは?
素材や特徴の違いはあれど、術後の効果には大きな違いはないとされています。そのため、神経質にレンズ選びをする必要はありません。詳細については、自分の目の状態に合わせて医師と相談してみることをおすすめします。
まとめ
ICLレンズには多くのメリットがあり、近視・乱視の矯正も可能です。よく使用される3つのレンズの特徴はそれぞれ違います。ただし術後の効果に大差はないとされています。ICL手術を検討中の方でレンズ選びに迷ってしまう場合は、まず医師に相談してみましょう。
新宿近視クリニックでは、「EVO+レンズ」を取り扱っております。コラマーという素材でマイナス荷電を帯びており、タンパク質などの粒子が沈着せず生体適合性のよい素材です。
ICLレンズの種類、安全性など疑問がある方は、お気軽に無料カウンセリングでご相談ください。