角膜と水晶体の間にレンズを挿入するICL手術。手術を受けるにあたって年齢の上限や下限が あるのか気になる方もいらっしゃると思います。今回は、ICLの適応年齢や老眼に対する効果の 有無について解説します。
ICLとは
ICLは 視力を矯正する手術のひとつで、角膜と水晶体の間に特殊なレンズを挿入することでピントを調節します。手術の際は角膜を3mmほど切開しその隙間からレンズを入れていきます。
視力矯正手術として有名なレーシックの場合は角膜を削るので、ICLのほうが眼球へ与える影響は小さいというメリットがあります。またICLの場合、レンズの度数が合わないなどの不具合があったときは抜去して元に戻すこともできます。
レーシック手術は一度角膜を削ったら元には戻せないため、手術前の状態に戻せることがICLの最大のメリットといえるでしょう。
当院のICL手術については下記をご覧ください。
視力矯正手術として有名なレーシックの場合は角膜を削るので、ICLのほうが眼球へ与える影響は小さいというメリットがあります。またICLの場合、レンズの度数が合わないなどの不具合があったときは抜去して元に戻すこともできます。
レーシック手術は一度角膜を削ったら元には戻せないため、手術前の状態に戻せることがICLの最大のメリットといえるでしょう。
当院のICL手術については下記をご覧ください。
ICLの適応年齢
ICLの手術を受けられる年齢については、日本眼科学会屈折矯正委員会の「屈折矯正手術のガイドライン(第7版)」に基準が定められています。年齢の下限や上限と、その理由をご紹介します。
18歳未満がICL手術を受けられない理由
レーシック、ICLともに、手術を受けられるのは18歳以上となっています。18歳未満の方については、術後に近視が進むことですぐに度数が合わなくなる可能性を考慮しています。
一般的に近視の進行が止まるのは22〜23歳とされています。眼科によって適応年齢が1〜2歳ほど異なる可能性もありますが、度数が安定している成人の方であれば概ね受けられるでしょう。
一般的に近視の進行が止まるのは22〜23歳とされています。眼科によって適応年齢が1〜2歳ほど異なる可能性もありますが、度数が安定している成人の方であれば概ね受けられるでしょう。
40代~50代が上限となる理由
ガイドライン上に年齢の上限はありませんが、加齢による水晶体の変化を十分に考慮するようにという注意が促されています。
ICLの手術は、白内障や緑内障などの眼の疾患がある方、重篤な糖尿病を患う方や妊娠中の方は適応となりません。また一般的には40〜50代を過ぎると白内障や緑内障などの疾患が発生しやすくなるため、年齢の上限は40〜50代が上限と考えられます。当院では44歳までを推奨しております。
ICLの手術は、白内障や緑内障などの眼の疾患がある方、重篤な糖尿病を患う方や妊娠中の方は適応となりません。また一般的には40〜50代を過ぎると白内障や緑内障などの疾患が発生しやすくなるため、年齢の上限は40〜50代が上限と考えられます。当院では44歳までを推奨しております。
ICLで老眼は治せるのか?
老眼は、加齢によって水晶体が硬くなることで近くにピントを合わせられなくなる現象です。20〜30代のときは、毛様体筋と毛様体小帯の働きによって水晶体の厚さが変化することによってピントが調節されます。しかし加齢にともない硬くなってくると、毛様体筋と毛様小帯が動いても水晶体の厚さは変化せず、ピント調節機能が働かなくなります。
ICLは、角膜と水晶体の間にレンズを挿入することで近視や乱視を矯正するもので、硬くなった水晶体に対して治療をするものではありません。そのためICLでは老眼の治療はできません。
ICLで近視・乱視を矯正した場合であっても、近くを見るときには老眼鏡が必要になることがあります。例えば40歳以降で老眼を発症している方がICLの手術を受けた場合、近くを見る際には眼鏡が必要になることはデメリットといえるかもしれません。
ICLの手術は40〜50代を迎える前に受けたほうが効果を実感しやすいでしょう。
ICLは、角膜と水晶体の間にレンズを挿入することで近視や乱視を矯正するもので、硬くなった水晶体に対して治療をするものではありません。そのためICLでは老眼の治療はできません。
ICLで近視・乱視を矯正した場合であっても、近くを見るときには老眼鏡が必要になることがあります。例えば40歳以降で老眼を発症している方がICLの手術を受けた場合、近くを見る際には眼鏡が必要になることはデメリットといえるかもしれません。
ICLの手術は40〜50代を迎える前に受けたほうが効果を実感しやすいでしょう。
年齢以外のICLの適応条件
ICLは強度近視の矯正に適した手術です。適応条件は年齢のほかに近視レベルや健康状態などがあるため、年齢が適応対象であっても手術を受けられない場合があります。以下に、主な適応条件をご紹介します。
- -6Dを超える近視(※-15Dを超える強度近視には慎重に適応を検討)
- 医師が眼の形状や視力を問題ないと判断した方
- 白内障や緑内障などの疾患がない
- 妊娠中、あるいは授乳期間の女性でない
- 手眼球にレンズを挿入できる十分なスペースがある
- 過去に、メスを使用した眼球の手術を受けていない
この他にも、手術歴や持病のある方は医師に申告し、手術を受けても問題がないか必ず確認するようにしましょう。
まとめ
ICLの適応年齢は18歳以上〜40、50代で、20〜30代の方は近視が安定していること、40〜50代の方は眼の疾患やその他の疾患が無く水晶体の状態も良好であることが重要です。またICLは 強度近視や乱視の矯正に適した手術であり老眼の治療にはなりません。
現在コンタクトレンズやメガネを使用している近視の方が、今後も15年や20年といった長い間装用することが想定される場合に適しているでしょう。
新宿近視クリニックでは無料でカウンセリング・適応検査をおこなっておりますので、ICLが自身に適しているのか、手術を受けられる状態なのかなど、ICLを検討したい方のご相談を受け付けています。
現在コンタクトレンズやメガネを使用している近視の方が、今後も15年や20年といった長い間装用することが想定される場合に適しているでしょう。
新宿近視クリニックでは無料でカウンセリング・適応検査をおこなっておりますので、ICLが自身に適しているのか、手術を受けられる状態なのかなど、ICLを検討したい方のご相談を受け付けています。
監修医師紹介
経歴
2001年
北海道大学医学部卒業 北海道大学眼科学教室
2003年
手稲渓仁会病院
2007年
北海道大学大学院医学研究科卒業 医学博士取得
2008年
University of Southern California,Doheny Eye Institute留学
2011年
新宿近視クリニック入職
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カテゴリ
- ICL
- ICLは角膜を削らずに視力回復が可能で、眼の中にレンズを入れます。メンテナンスも不要です。
- レーシック
- レーシックとは、角膜を専用のレーザーで削り、屈折率を調整することで視力回復を図る治療法です。