そもそも近視とは
角膜を通過した光が水晶体で屈折し網膜上で像を結びピントが合っている状態を「正視」といいます。近視は、毛様体筋が強ばった状態で固まってしまい、網膜よりも手前でピントが合ってる状態のことを指します。
近くのものは見えるが、遠くにあるものを見ようとするとピントが合わないためにぼやけて見えるのが近視の特徴です。
近くのものは見えるが、遠くにあるものを見ようとするとピントが合わないためにぼやけて見えるのが近視の特徴です。
近視の原因って?
近視の原因は、遺伝による影響と生活環境による影響とが絡み合っていると考えられています。例えばどちらか一方の親が近視の場合は子供も近視になりやすく、両親ともが近視の場合はさらに近視になりやすいとされています。
また生活環境では、近くのものを見続けることで毛様体筋の緊張状態が持続し、それが習慣化されることで近視を引き起こすと考えられています。本を長時間読み続けたり、テレビやパソコン、スマートフォンの画面を凝視し続けることが主な原因です。
また生活環境では、近くのものを見続けることで毛様体筋の緊張状態が持続し、それが習慣化されることで近視を引き起こすと考えられています。本を長時間読み続けたり、テレビやパソコン、スマートフォンの画面を凝視し続けることが主な原因です。
近視の種類
一般的に、近視には次の2種類があるとされています。
眼軸近視
身体が成長する過程で眼球の形が変化して眼軸が伸び、ピントの合う位置と網膜の位置とが合わなくなってしまう近視です。角膜や水晶体の屈折率よりも、眼球の形の変化が要因で起きる近視です。
仮性近視
こちらは、近くのものを長時間見続けることによって毛様体筋の緊張状態が戻らなくなって起こる近視です。
毛様体筋は、緊張・弛緩することで水晶体の厚さを調整する役割を果たしています。緊張した状態が続くと筋肉疲労を起こし、水晶体が膨らんだままの状態になり近視を引き起こします。
毛様体筋は、緊張・弛緩することで水晶体の厚さを調整する役割を果たしています。緊張した状態が続くと筋肉疲労を起こし、水晶体が膨らんだままの状態になり近視を引き起こします。
近視は治せる?
近視を治すことは可能なのか?という疑問にお答えします。
視力回復トレーニングをおこなう
眼のピント調節には毛様体筋や外眼筋という筋肉が関係しています。その筋肉をストレッチさせる方法に「視力回復トレーニング」があります。
自分でできる視力回復トレーニングでは下記記事でもご紹介しておりますのでぜひご覧ください。
自分でできる視力回復トレーニングでは下記記事でもご紹介しておりますのでぜひご覧ください。
自力回復の可能性があるのは仮性近視
眼軸近視では眼球の形が変化しているため、毛様体筋や外眼筋をストレッチさせてもピントが正常になることは見込めません。
仮性近視はピント調節に関わる筋肉がこわばることで引き起こされるため、トレーニングによる回復が期待できると考えられます。
仮性近視はピント調節に関わる筋肉がこわばることで引き起こされるため、トレーニングによる回復が期待できると考えられます。
メガネやコンタクトのような補助器具を使用する
一時的な視力低下であれば視力回復トレーニングによって改善できる可能性もありますが、固定された近視を治すことは難しいのが現状です。メガネやコンタクトレンズの装着によってピントを調節することをおすすめします。
眼が見えにくいと感じたら、まずは眼科で視力や眼の状態を診察してもらいましょう。
眼が見えにくいと感じたら、まずは眼科で視力や眼の状態を診察してもらいましょう。
ICL(眼内コンタクトレンズ)手術をする
強度近視の矯正には、ICLが向いています。眼の内側に特殊なコンタクトレンズを挿入する方法で、虹彩と水晶体との間にコンタクトレンズを配置することでピントの調節を正常にします。
近視度数が-6D以上の方向けの屈折矯正手術です。また「角膜が薄いためレーシック手術を実施できない」と診断された方であっても手術可能です。
取り外しが可能で、術後に違和感があった場合には施術前の状態に戻せることが特徴です。
近視度数が-6D以上の方向けの屈折矯正手術です。また「角膜が薄いためレーシック手術を実施できない」と診断された方であっても手術可能です。
取り外しが可能で、術後に違和感があった場合には施術前の状態に戻せることが特徴です。
近視を予防しよう!
すでに近視になっている方であっても、今後の生活習慣を意識することで近視の進行を遅らせることは可能です。スマートフォンやパソコンの画面を凝視するような作業をする際は、適度に休息をとったり遠くを眺めたりして眼を休めるようにしましょう。
近視の予防は、近視の環境要因を減らすことがポイントになります。一時的な近視であれば近視の改善も期待できるでしょう。
近視の予防は、近視の環境要因を減らすことがポイントになります。一時的な近視であれば近視の改善も期待できるでしょう。
まとめ
近視の原因はひとつではなく、遺伝や環境要因など複数の要因が絡み合っているとされています。遺伝要因による近視を避けることは難しいですが、近くを見続けるといった環境要因は日頃の意識によって改善することも可能です。
近視による眼の疲れを感じている方に、ICL(眼内コンタクトレンズ)の利用もひとつの手段としておすすめ致します。
近視による眼の疲れを感じている方に、ICL(眼内コンタクトレンズ)の利用もひとつの手段としておすすめ致します。
監修医師紹介
経歴
2001年
北海道大学医学部卒業 北海道大学眼科学教室
2003年
手稲渓仁会病院
2007年
北海道大学大学院医学研究科卒業 医学博士取得
2008年
University of Southern California,Doheny Eye Institute留学
2011年
新宿近視クリニック入職
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カテゴリ
- ICL
- ICLは角膜を削らずに視力回復が可能で、眼の中にレンズを入れます。メンテナンスも不要です。
- レーシック
- レーシックとは、角膜を専用のレーザーで削り、屈折率を調整することで視力回復を図る治療法です。