オルソケラトロジー(Orthokeratology)とは、特殊なデザインのコンタクトレンズを装用することよって角膜の形状を変え、近視や乱視を矯正する視力回復法です。
※ギリシャ語で、「オルソ(Ortho)=矯正」、「ケラト(kerato)=角膜」、「ロジー(logy)=療法」の意味があり、直訳すれば「オルソケラトロジー=角膜矯正法」となります。
オルソケラトロジーとは?
夜つけて、朝はずすだけ!寝ている間に視力が戻る!
オルソケラトロジーの成り立ちと仕組み

オルソケラトロジーは、角膜の柔軟性に着目して開発された角膜矯正法なのですが、実はいくつかの偶然から発見されたという経緯があります。
■まず、アメリカにおいてコンタクトレンズが普及した1950年代のこと。コンタクトレンズを外した直後に眼鏡を掛けた際、度が合わなかったり、かすんで見えるという現象が起こりました(コンタクトレンズ使用者の体験)。
いわゆる「スペクタクルブラー(眼鏡の霞)」といわれる現象ですが、その原因は、コンタクトレンズの形状に合わせて角膜の形が変わり、角膜の屈折率が変化したために起こるものと考えられました。
■また、1960年代、円錐角膜の治療用として特別にデザインされたコンタクトレンズに視力を回復させる効果があることが発見されます。
この時、コンタクトレンズの中心部をややフラットにした場合、一時的に視力を矯正する効果があることが見出されました。
このような現象をきっかけに、その後、オルソケラトロジーの研究が始まることとなります。
1970年代には視力回復法として本格的に研究が進み、1990年代に入ると夜間就寝時装用可能のレンズを開発。
2002年にはFDA(アメリカ食品医薬品局)にてその安全性が認可されました。
オルソケラトロジーで使われるコンタクトレンズ(高酸素透過性のハードコンタクトレンズ)には内面に複数のカーブが施され、中央部が扁平になっています。
それが角膜を圧迫することで角膜の形を平坦にし、屈折率を変える働きをします。
このコンタクトレンズを夜間就寝中に装用し、朝外します。
すると目が覚めた時は角膜の屈折率が変化しているために一時的に視力が回復し、日中は裸眼で生活できるというわけです。
アメリカではすでに100万人以上の方がオルソケラトロジーを受けています。
また近年では、学童期のお子様が装用することによって、近視の進行を抑制する効果があることもわかっています。
オルソケラトロジーの特長
メリット
日中のメガネやコンタクトレンズを装用する煩わしさから解放されます。
また、装用を中止すれば角膜を元の状態に戻すことができます。(角膜の可逆性)
使い方も夜寝る時につけて朝外すだけでOKです。
特に仮性近視の方や学童期の子供に効果があるとされています。
デメリット
矯正効果を維持するには、レンズの装用を継続しなければなりません。
また、定期的に医師の検診を受ける必要があります。
装用を続けることで視力は徐々に安定していきます。
一定期間以上装用を中止すると角膜のカーブは元に戻り、矯正前の近視の状態に戻ってしまいます。
(ただし、この「角膜の可逆性」は上記のように、見方によってはメリットととも捉えられます。)
新宿近視クリニック診療時間 / AM10:00〜PM7:00
手術不要な視力矯正治療「オルソケラトロジー」の成り立ちと仕組みをご案内しております。オルソケラトロジーなら高い顧客満足度を誇る新宿近視クリニックへ。
監修医師紹介

経歴
2001年
北海道大学医学部卒業 北海道大学眼科学教室
2003年
手稲渓仁会病院
2007年
北海道大学大学院医学研究科卒業 医学博士取得
2008年
University of Southern California,Doheny Eye Institute留学
2011年
新宿近視クリニック入職
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