そもそもレーシックとは
レーシックとは、専用のレーザーで角膜を削り、屈折力を調整することで近視・遠視・乱視を改善できる屈折矯正手術のことです。手術は10分程度で完了し、点眼麻酔で術中は痛みをほとんど感じません。術後の視力回復が早い特徴があります。外科手術のなかでも安全な手術として、米国や欧州で認可を受けており、日本の厚生労働省からも2000年に承認を得ている安全な治療です。
レーシックの後に視力低下の可能性はある?
レーシックを受けた翌日には、98%以上の人に1.0以上の視力回復が見込まれるといわれています。回復した視力は維持されることがほとんどですが、視力低下が起こる可能性も少なからずあります。
近視戻り
レーシックの手術後は、角膜を削ったことでカーブが強くなり近視が発生する場合があります。確率としては、4〜5%程度とごくまれです。近い対象物ばかり見る習慣や環境にある場合、近視が戻ってしまう可能性があります。
術後は近くばかり見すぎないなどの意識や日頃のケアが大切です。
術後は近くばかり見すぎないなどの意識や日頃のケアが大切です。
ドライアイ
レーシックの術後は、ドライアイの症状が30%程度一時的に現れることがあります。ドライアイは視力低下にもつながるため、術後は症状がおさまるまで点眼指導などがおこなわれます。
レーシック以外の選択肢「ICL(眼内コンタクトレンズ)」
近視・遠視・乱視を改善する屈折矯正手術として、レーシックの他にICL(眼内コンタクトレンズ)の手術があります。ICLは、より多くの方に適応できる手術です。
ICL(眼内コンタクトレンズ)は角膜を削らない
ICLは、レーシックと違って角膜は削りません。ごくわずかな切り込みから柔らかいレンズを挿入することで、屈折力を調整します。角膜を削らないため度数が強い方、角膜が薄い方なども適応となり、手術が受けられる適応範囲が広い方法といえます。
眼内レンズの取り外しが可能
ICLは、挿入したレンズの取り外しが可能です。一度削ると元に戻せないレーシックに対し、ICLは挿入したレンズの取り外しができる可逆性があるのが特徴といえます。万が一将来に何らかの眼の疾患を患った場合でも、取り出して手術ができるので安心です。
近視戻りの可能性が低い
角膜を削る量によって近視戻りの可能性があるレーシックと異なり、ICLの場合は近視戻りや視力低下のリスクがより少ないといえるでしょう。角膜削る方法に抵抗がある、という方にもおすすめです。
まとめ
レーシックは全国的におこなわれている安全性の高い手術で、術後の視力低下はごくまれです。視力の低下や近視戻りは、術後の生活習慣によって戻る可能性があります。デスク作業やスマホなど、近いところを見すぎると視力の低下を招く恐れがあるため注意が必要です。
術後の視力低下や近視の戻りが少ない手術として、ICLという方法もあります。レーシックと異なり角膜を削る必要がなく、レンズを眼内に直接入れることで屈折力を調整します。取り外しも可能なため、万が一の場合も安心です。レーシックでは適応とならなかった角膜が薄い方、近視や乱視の強度が強い方などは、ICLでも適応できる場合があります。
術後の視力低下や近視の戻りが少ない手術として、ICLという方法もあります。レーシックと異なり角膜を削る必要がなく、レンズを眼内に直接入れることで屈折力を調整します。取り外しも可能なため、万が一の場合も安心です。レーシックでは適応とならなかった角膜が薄い方、近視や乱視の強度が強い方などは、ICLでも適応できる場合があります。
監修医師紹介
経歴
2001年
北海道大学医学部卒業 北海道大学眼科学教室
2003年
手稲渓仁会病院
2007年
北海道大学大学院医学研究科卒業 医学博士取得
2008年
University of Southern California,Doheny Eye Institute留学
2011年
新宿近視クリニック入職
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カテゴリ
- ICL
- ICLは角膜を削らずに視力回復が可能で、眼の中にレンズを入れます。メンテナンスも不要です。
- レーシック
- レーシックとは、角膜を専用のレーザーで削り、屈折率を調整することで視力回復を図る治療法です。